2024年7月21日(日)セミナー「多頭飼育崩壊を防ぐために」開催のご報告
埼玉県朝霞市で活動しています、動物との共生社会を目指す会 Vest.です。
先日、「多頭飼育崩壊を防ぐために~福祉や介護関係機関と動物愛護関係機関で出来ること」が大盛況のうちに終了いたしました。
猛暑の中、朝霞市内外からたくさんの方にお越しいただきありがとうございました。
参加者数35名
キャンセル待ちで参加出来なかった皆さま、申し訳ございませんでした。
Vest.では「ペット防災」と同等に「高齢者とペット」を取り巻く問題を解決に導くセミナーは重要と捉えています。
今回のセミナー開催の目的は、行政の福祉や介護関係と動物関係の担当課、地域で高齢者の支援や見守り活動をしている民生委員及びケアマネジャー、ペットの専門家である動物ボランティア等が連携を図れるきっかけづくりでした。
その目的通りに、市役所の環境推進課をはじめ、上記の専門家の方々、さらに市・町議会議員や保健所の職員の方にもご参加いただけて大変嬉しく思います。
さて、講師は三郷市議会議員であり彩の国動物愛護推進員の佐々木おさむさん。
佐々木さんは、Vest.で開催するセミナーに度々ご講演いただいております。
今回も分かりやすく丁寧な説明と三郷市での事例を挙げての講演でした。
多頭飼育崩壊の背景として、飼い主の高齢化や障がいにより、経済的困窮、社会的孤立などの要因が複雑に絡み合っており、住宅環境が悪化し一緒に暮らす動物が不適正な飼育になります。
この多頭飼育崩壊を未然に防ぐためにはどんな連携が必要なのか?
動物のことだから、動物のボランティアに任せればいい?
本当にそれでいいのか?
ご参加の皆さんに考えていただきました。
・責任…飼い主やその家族
・連携…行政(動物関係、介護や福祉関係のそれぞれの課)
・情報…福祉などの高齢者を支援する事業所
・サポート…愛護団体や動物愛護推進員など
飼い主を取り巻くそれぞれの分野の人が連携して対応することで、飼い主とペットの情報を事前に把握し、多頭飼育崩壊や飼えなくなることが未然に防げるというものでした。
それこそが理想の形なのですが、横につながることが苦手な行政です。
このセミナーに参加された皆さまが一人一人の出来ることを生かして、一人で抱え込まず連携していただけるとそれぞれの負担を減らすことが出来ます。
今すぐには変えられないと思いますが、私たちボランティア団体も引き続き啓発していきます。
講師の佐々木おさむさん、有意義なセミナーをありがとうございました!
また第二弾を開催する際には、よろしくお願いいたします。